近ごろのよかったこと(2017.6.4)

ふと、思い立ち、近ごろのよかったことを残そうとおもった。出来事でも、モノでも、なんでもいい。「よい!」と感じたものを書き記す。ツイッターなどのSNSを眺めてると、たくさんの「いいな〜」とおもうものが溢れてて、むしろ多すぎて、情報が追いつかない。なので、備忘録的な意味もあって、ここに残そうとおもう。いつもの思いつきなので、いつまで続くかはわからないけれど。

『メッセージ』 

ガツンと衝撃を受けた作品だった。
監督は、ドゥニ・ヴィルヌーヴ。主演は、エイミー・アダムス

主人公のルイーズは言語学者。物語は彼女が娘を看取るシーンから始まる。
ある日、ルイーズが大学での講義中、世界各地に謎の宇宙船が現れたというニュースが流れる。各国が宇宙船の飛来の目的を探り、言語学者のルイーズにも任務が与えられた。それは2体の宇宙人〈ヘプタポッド〉とコミュニケーションを試みて、彼らの目的を聞き出すこと。試行錯誤を重ねつつも、順調に彼らとの会話が成り立つようになるルイーズだったが、それと同時に娘と過ごした日々のフラッシュバックも頻度が増した。
そして、ルイーズはついに彼らの目的を知る。
ヘプタポッドはこう伝えた。「人類に武器を与える」と。  

余韻が凄まじくて、観たあとも思考が止まらなかった。ドーパミンやエンドルフィンがドバドバ。非常に情報量が多くて、映画に込められたメッセージとか、物語の構成とか、凄みとか。考えることが、つぎからつぎへと。「ヘプタポッドには、過去・未来・現在の概念がない」というところで、わたしはつまずきました。アタマがカタイ。

物語は静かなトーンで描かれるので、宇宙船や宇宙人の映画が苦手なひとにも薦められるかも。船内での重力が切り替わる描写もかっこいい。宇宙船のデザインが話題だったけれど、実際に物語に触れると、あれらは明らかに人類の外側のものだと感じられるので不思議だった。一種の荘厳さとでも言うのかな。これはSFの持ち味だなとおもう。それは彼らの扱う言語も同じで、もちろん、映画のために生み出された言語だけど、説得力が伴ってるからすごい。

『メッセージ』は全世界を巻き込んだ物語だけど、劇中での出来事はわたしたちの生活にも置き換えられるとおもう。世界で起こってるイザコザは、規模は小さくてもわたしたちの生活の圏内でも起こってる。ルイーズとヘプタポッドのコミュニケーションを通して、人間と人間のコミュニケーションを問いただされる物語だった。