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ソルファ

2016年11月29日 火曜日

朝が動きだしたころに帰宅。無駄な残業に休日を蝕まれたので、少しだけ苛ついたが、文化的な休みを過ごすためにさっさと仮眠。昼過ぎには起床。昼食は《ラーメン二郎新代田店》にて。「麺の量は?」と聞かれたので(食券を買うまえに聞かれるのだ)、いつものように「ふつうで」と答える。ブタ(一般的なラーメンにおける焼豚です)を増やすかは聞かれなかったなあとおもったが、ブタ増しを注文。すると、店員さん「さっき、ブタ増しって言いましたっけ?」わたし「あ、言ってません」店員さん「先に言わないとダメなんですよ、すいません」となった。いつもは麺の量も、ブタを増やすかもそのときに聞くのになあ。ぺろりと完食。

ASIAN KUNG-FU GENERATION『ソルファ』を購入。以前のリリースは2004年。そのころのわたしは中高生。その年齢なりに「Re:Re:」などの楽曲に切なさを感じたが、いまの年齢に達すると、歌詞の意味合いや重さも、あのころとは少しずつちがう。
いまのわたしは奇しくも当時のゴッチと同い年くらいだ。「同い年のゴッチがこんなことを歌ってたのか!」とおもうと、あまりにも生々しくて、心臓がギュッとされることもあるが、それは、以前の『ソルファ』を聴いたときの現在の気持ちだ。2004年に衝撃を受けて、あの作品に精神を没入させたひとも多いだろうが、新録の『ソルファ』は、その時代を俯瞰しているようにおもえる作品だった。それは音楽的にも、リスナーの精神的にも。ゴッチのボーカルにやさしさを感じられたのも、当時と、そこからの経年を慈しんでいるからではないのかなとおもう。

文化的な生活は続くので、映画館へ。
『聖の青春』と『この世界の片隅に』を見た。

『聖の青春』は、キャスティングで大成功なので、それだけでも楽しめる作品だった。松山ケンイチの役づくりも凄まじい。あの体型を戻すのは大変だろうと、いらぬ心配ばかりが頭をよぎる。東出くんが演じる羽生さんもハマってた。東出くんの演技は声を張るとボロが出るとおもってるので、ああいう寡黙な演技のほうが映えるのかも。神経質っぽい挙動もよかった。

この世界の片隅に』は、すでに絶賛の嵐なので、言うまでもないのだが、素晴らしかった。戦争の映画は苦手で、それは戦争の悲惨さがツラいとか受け入れがたいとか、そういう理由とは異なり、受け入れるだけのキャパシティーに欠けるというか。戦争という事実はわかるが、そこにリアリティを感じられないのだとおもう。情けないのだが。
戦争との距離感がそういう体たらくにもかかわらず、今作の空襲のシーンを見たときに涙が止まらなくて、自身でも驚いたのだった。ただ、その理由は明快で、圧倒的に丁寧で、繊細に、日常が描かれていたからなのだとおもう。時代は違えど、貧富の差はあれど、生活の描写は普遍的だ。日常の延長線上に戦争が起こったということ。当たり前だが、それは意外と忘れがちで、何度もハッとさせられる。
『聲の形』を見たときにもおもったが、アニメで映像化することに意味を見出せる描写が多かったのもよかった。呉の空に絵の具を落としたり、嫁ぎ先の名字は慣れない手つきで書くのに、自身の名前はすらすらと書いたり。料理のシーンもよかったなあ。バイオリンを持つような格好でまな板を持ったときに、音楽も弦楽器の音が鳴ってて、そういう遊び心も楽しかった。

日付を過ぎたころに帰宅。
休日の余韻に浸り、だらだらと夜ふかし。朝方に就寝。

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